第7話・ラビット、困惑

[前回までのあらすじ]
 何となくラビという生き物の生態が解り始めた今日この頃。
 そしてまた新たな悲劇がラビを襲う。
 今回は元々デラッチに付きまとう女性だった「T村」さんが登場。
 ラビットはこの女性にまで目をつけていた。
 だがこれが彼にとって思わぬ波紋を呼ぶことになったとは誰が予想できただろうか?

                              
第7話 「ラビット、困惑」
                              

 話は夏休み中に起きた出来事。
 どこの筋かも分からない情報をラビット得たのであった。
「え!?マジでT村さんが無線部に入るの?」
 ラビットは嬉しそうにデラッチに尋ねた。
「ああ、そんなふうに言ってたけど」
 ラビットは心の中でかなりおおはしゃぎであった。
 かねてから目をつけていたT村さんが、自分と同じ無線部に入部するとは・・・ラッキー!
 その夜、珍しく海ちゃんの部屋にも行かず、彼はT村さんの携帯に電話するでのあった。

--ピッ・・・プププ--

「もしもし」
 女性の声がでた。
 ラビットはT村さんだと思い込み、話しをし始めた。
 だが何かおかしい・・・?
 そう思ったラビットだったが、その予感は的中した。
 実は今までT村さんだと思って喋っていたのが、彼女の友達であったのだ!
 なぜこの時、T村さんではなく彼女の友達が出たのであろうか。
 というか、面白がって話しをしている友達も友達だ。
 まぁ、それ以前にラビが早く気付けよ・・と思うのは無理もない。
 そして田村さんに代わってもらい気を取り直して話し始めるラビット。
 だが何かおかしい。
 田村さんの態度が妙にたどたどしいのだ。
「今、どこで何してんの?」
 定番な質問をするラビット。すると・・・
「今彼氏と一緒にいるの・・・」

 ラビットは固まった。

(おかしい・・・田村さんには彼氏はいないはずだ・・・。もしや俺をだましているのか?冗談なのか)
 彼は最近、海ちゃんにブラックジョークをかまされているので、妙な所で疑り深くなっていた。
 そしてラビットはそのスポンジのような脳をフル回転させ考えた。
 しかしラビットには認めたくない現実が!?

 まて!次回!

                              
[次回予告]
 意表をつかれたラビットにさらに追い打ちが!
 T村さんに関わる衝撃の真実とは!?
 ラビットに人生最大の難関が待ち受ける!

 第8話 「ラビットVS偽彼氏」 にご期待下さい!

                              
※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです

   総監督 海ちゃん




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